Microsoft Fabricのパイプラインで設定したパラメータをノートブックから取得する
2025年05月22日 22:50
Last updated on 2025年05月22日 22:54
Microsoft Fabricでは、データパイプラインを使ってノートブックを実行する際、動的にパラメータを渡すことができます。この記事では、パイプラインで設定したパラメータをノートブック内で簡単に取得・利用する方法を紹介します。
前提
- Microsoft Fabric環境がセットアップ済み
- ノートブックとデータパイプラインの基本的な操作を理解している
Step1:ノートブックでパラメータセルを作成
まず、ノートブックの最上部にパラメータ用のセルを作成します。
- ノートブック上部の「…」メニューをクリックします。
- 「パラメーターセルを切り替え」を選択します。
- 追加されたセルにパラメータの既定値を設定します。この値はパイプラインから呼び出された際は上書きされます。
input_folder = "input_data"
processing_mode = "full"
Step2:パイプラインでパラメータを設定する
次に、パイプラインのNotebookアクティビティでパラメータを設定します。
- パイプラインのキャンバスでNotebookアクティビティを追加します。
- Notebookアクティビティをクリックし、設定タブを開きます。
- 「ベースパラメーター」に変数名と型、値にはパイプラインに設定したパラメータを式で設定します。
名前 | 値 |
---|---|
input_folder | @pipeline().parameters.hoge |
processing_mode | @pipeline().parameters.fuga |
Step3:ノートブックでパラメータを利用する
ノートブック内では、パラメータセルで定義した変数をそのまま利用できます。
folder = input_folder
mode = processing_mode
print(f"Folder: {folder}")
print(f"Processing Mode: {mode}")
パイプラインを実行すると、ノートブックは渡されたパラメータを動的に読み込んで処理します。